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日本のピッツァは、ここから始まった。
― ROKAが受け継ぐ、ニコラ・ザペッティの味 ―

ROKAの看板であるアメリカンピッツァには、日本のピッツァの歴史そのものといえる物語があります。
【1:日本初のピッツェリアを開いた男】
イタリア系アメリカ人、ニコラス・ザペッティ。愛称は「ニック」。
ニューヨークに生まれた彼は戦後の日本にやってきて、1956年(昭和31年)、まだ静かな住宅地だった六本木に一軒のピッツァ店を開きます。店の名は「ニコラス」。これが、日本で最初のピッツェリアだったと言われています。

【2:時代の中心になった一枚】

ニックの焼くピッツァは、瞬く間に評判を呼びました。
エリザベス・テイラーをはじめとする海外の著名人、そして当時の皇太子ご夫妻(現在の上皇・上皇后両陛下)も足を運んだと伝えられ、その店は復興する東京の話題の中心となります。
1959年(昭和34年)には横田基地の近くにも店を構え、アメリカの人々にとっても“故郷の味”として親しまれました。彼の波乱に満ちた生涯は、ロバート・ホワイティングのノンフィクション『東京アンダーワールド』にも描かれています。
ニックが日本に伝えたのは、彼が幼い頃から親しんだニューヨークスタイルのピッツァ。
薄くカリッと焼き上げた生地に、スパイスとゴーダチーズをたっぷりと重ねる——その素朴で力強い味わいは、半世紀を超えて受け継がれてきました。

【3:その味を、群馬・桐生で。】

ROKAのアメリカンピッツァは、この「ニコラス」の系譜に直接連なる一枚です。
先代シェフ・坂庭祥二は、ニコラスが時代の話題をさらった全盛期の1963年、その味にほれ込んでニコラス・ザペッティ氏に弟子入りしました。
ザペッティ氏の薫陶を受け、ニコラスの料理長を務めたのち、群馬県桐生市にイタリア料理ROKAを開きます。
創業1978年。ニックがニューヨークから伝えた薄焼きの味を、ROKAは桐生の地で焼き続けています。群馬ではいまも希少な本格アメリカンピッツァ——日本のピッツァの原点につながる一枚を、どうぞ味わってください。
その味と心は、いま二代目のオーナーシェフへと受け継がれています。
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